延岡行縢山の登山ルートやアクセスなど情報まとめ!日本の滝百選に選ばれた滝もおすすめ!

行縢山(むかばきやま)は宮崎県延岡市の西方に位置し、延岡市と北方町との境にそびえている山です。

地元の人はもちろん、県外からも多くの人が登山やハイキングなど観光や遊びで来られています。

ここでは行縢山の詳細情報や登山ルート、アクセス方法について紹介しますので、延岡市民だけでなく、県外から延岡に来る予定の人もぜひ参考にしてください。

宮崎県延岡市の行縢山について

行縢山はまるで山を2つに裂いたかのような特徴的な形をしており、可愛岳(えのたけ)から丹助(たんすけ)山に至る、行縢山地の中心をなす山です。

全山に奇岩絶壁がそそり立ち、頂上は東岳(雌岳)、西岳(雄岳)と呼ばれる2つの岩峰から形成されています。

標高は雄岳が829.9m、雌岳が809m。

行縢(むかばき)という珍しい名前は、山の遠望が「行縢」と呼ばれる昔の武士が狩猟や騎乗などで腰部から脚部にかけて着用したものの形に似ていることに由来しているそうで、日本神話の英雄ヤマトタケルノミコトがその名付け親と言われています。

春にはツツジが山を彩り、5月中旬頃にはササユリ、秋には紅葉が楽しめ、大晦日には初日の出を拝みに行く人も多く、四季折々で楽しむことができます。

「日本の滝百選」に選定された滝がある

登山ルートの途中には、「日本の滝百選」に選定された名瀑があります。

登山口から原生林の生い茂る山道を登っていくと、幅20m・高さ77mの岩壁を流れ落ちるダイナミックな滝「行縢の滝」が現れます。
別名を「矢筈の滝」といい、ヤマトタケルノミコトが名付けたと言われています。

今も歌われる神楽の御歌の中にその名が出てくるそうです。

4合目付近の滝見橋と名付けられた吊り橋の上から見る行縢の滝の眺めは壮大な眺めで、雨が多く降ったあとは水量が多くなり迫力満点です。

滝見橋を過ぎると急坂となり、きつい石段登りの場所もありますが、行縢の滝への分岐標が現れるとそこから5分で行縢の滝に出ます。

滝の近くまで行くとメインの登山ルートから少しそれることになりますが、寄り道をすると目の前で垂直の岩壁から滝壺に流れる強烈な水しぶきを感じることができます。

行縢の滝は5合目付近にあたり、メインの登山ルートに戻るとまた坂道が続きますので、滝を見ながらひと休みしていくのも良いでしょう。

登山ルート

天気の良い日は眺めがよいため、ハイキングや登山におススメです。

歩きやすいようにトレッキングコースが整備されているため、宮崎県北部では小学生の遠足や子供連れの家族らにも人気があります。

登山口からトレッキングコースを進むと滝があり、そこを過ぎてしらばく進むと、雄岳への登山ルートと雌岳への登山ルートに分かれます。

難易度としては、初心者や親子で登る方には雄岳の登山ルートがおススメです。

どちらの頂上からも絶景が広がっており、初心者から上級者までご自身のレベルに合わせて登山ができるところも行縢山の魅力の一つです。

行縢山は頂上付近が断崖となっており、ロッククライミングを行う方もいます。

行縢山を登山をする場合は、地元の「行縢かたつむり会」が作成した登山者向けの地図をご利用ください。

⇒ 行縢山・登山ルート地図はこちら(延岡観光協会オフィシャルサイト)

トイレについて登山口近く「行縢神社バス停」すぐそばにあります。

雄岳への登山は往復で約3時間必要ですので、お手洗いはこちらで済ませておきましょう。

延岡駅から登山口までのアクセス

延岡駅からは、宮崎交通のバスが運行しています。

6-12系統 行縢山登山口 行きのバスに乗車します。

延岡駅前には高速バスの乗り場と一般路線のバス停がありますが、一般路線バスのりばから出ています。

延岡駅からは1日3便、登山口からは1日4便が運行していますが、詳細は最新の時刻表でご確認ください。

延岡駅 ⇒ 行縢山登山口 バス時刻表

登山口には駐車場があるのでレンタカーや自家用車で行くこともできます。時間的には延岡駅からだと約30分、延岡ICからだと25分ほどです。

ただし、春先や紅葉シーズンは駐車場が混み合うこともあるので朝早めにお出かけすることをおすすめします。

登山口のバス停近くには行縢神社があります。社殿に向かって左側、斜面の上部には樹齢200年と言われる大きなバクチノキが立っており、高さ、根元まわりの力強さが特徴で、これだけの大きさのバクチノキは珍しいのでそちらもあわせて見ておくといいですね。

ぜひ入山や下山の際は神社で登山の安全を祈願してから行きましょう。

周辺の施設・観光スポット

自家用車やレンタカーで行縢山を訪れる方には、お時間が許せばぜひ周辺の観光スポットも楽しんでもらいたいです。

宮崎県むかばき青少年自然の家

行縢山の登山口のすぐ近くに、いろいろなイベントが行われているむかばき少年自然の家があります。

宿泊することが可能で、自分が小学生と高校生の時に、林間学校で楽しんだ施設でもあります。

建物内にはプレイホールや研修室、会議室、食堂、宿泊施設、浴室、カセグレン式反射望遠鏡を備えた天体観測ドームなどがあります。

さらに、屋外には運動広場やつどいの広場、また5つの追跡ハイキングコースやウォークラリーコース、沢遊びコースなどがあり、雄大なむかばきの自然に囲まれての多彩な活動を行うことが出来ます。

学校行事の他にも、部活動、こども会やガールスカウト、ボーイスカウト、スポーツ少年団等の青少年団体、趣味のサークル、研修などに対応できる施設です。

毎月何かのイベントが実施されており、事前申し込みが必要なイベントもありますので、ホームページで主催行事を確認してみて下さい。

子供のいるご家族は親子一緒に楽しめること間違いなしです。

宮崎県むかばき青少年自然の家
〒882-0077 宮崎県延岡市行縢町760番3
TEL:0982-38-0272
URL:http://www.mukabaki-msgsi.jp/index.html

ひでじビールの醸造所

行縢山(むかばき山)の麓にある、クラフトビールの醸造所です。

自然豊かな環境で、上質な天然水とフレッシュな自家培養酵母を使用した商品造りを行っています。

醸造所では瓶のみを販売しています。

樽生ビールは、延岡市内の直営店「麦酒蔵Hideji」「延岡三蔵・県産酒Bar HIMUKA」などで味わうことができます。

宮崎ひでじビール株式会社 ひでじビール醸造所
〒882-0077 宮崎県延岡市むかばき町747-58
TEL : 0982-39-0090
URL: http://hideji-beer.jp/
営業時間:10:00~17:00
定休日:土日(団体様応相談)
備考:工場見学は要予約

自然雑貨朴の葉(ほおのは)

行縢山の麓で、野山の自然素材でオリジナルの雑貨をつくるお店です。

草木や蔓などから作ったかわいい自然雑貨がある、とても癒されるお店です。

自然雑貨朴の葉
〒882-0077 宮崎県延岡市行縢町633−13 朴の葉
TEL: 080-6444-8539
Twitter:https://twitter.com/haxtupaxtupa
備考:冬の間はお店を閉じているようです

むかばきのそよ風

行縢山周辺でちゃんとしたお料理を食べたい方は、行縢川沿いの道から少し入ったところにある日本料理屋「むかばきのそよ風」がおススメです。

昼と夜の営業で、なんと各1組限定のため完全予約制です。

予算は、ランチ2,000円~、ディナー5,000円~で、目にも美しいお料理を頂けます。

宮崎県 延岡市 行縢町 382-6
TEL:0982-27-5853
営業時間 11:30~23:00

まとめ

行縢山は急峻な岩峰を形成していますが、大分県と宮崎県にまたがる祖母傾国定公園の中にある山であることから、周辺の山々と一体となり植物、野生生物、昆虫などにとって貴重な場所です。

急峻な雄岳と雌岳の岩峰の間からは「日本の滝百選」に選定された名瀑が流れ、花崗岩からできた雄大な山はひでじビール醸造所でも使われているきれいな地下湧水を生み出しています。

延岡の良き自然を感じられる素敵な場所なので、登山やハイキング、リフレッシュや森林浴を兼ねてぜひ行縢山にぜひ行ってみて下さい。